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まっすぐ延びる水路と、シンメトリーに植えられた木々…。パキスタンのシャリマールを模したといわれる、ムガール庭園を見学したあと、いよいよ邸宅の扉が開かれ、邸内へ。
まず目を見張るのが、床から壁、天井まで、手の込んだアートで埋め尽くされたロビー。緻密な幾何学模様が広がるモロッコ風の天井や、壁を一面彩る、トルコタイルのモザイク。インドやイランなど、中東各国から集めたタペストリーやオブジェが各所に飾られ、ステンドグラスの窓からは、神秘的な光が差し込んでいる。 階段を下り、中庭へと出ると、そこは回廊で囲まれた憩いのスペース。高さのある白壁にブルーとイエローを基調としたタイルがモザイク状に貼られ、大小の絵画のように配置されているのは、実に見事。陽光が差す緑美しい芝地の中央には、星形の小さな池があり、噴水の音にしばし耳を傾けているだけで、自然と心癒されていく。 続いて、海に面したリビングへ。広々としたスペースに、絵皿や壷、タペストリーなど、数々の芸術品が置かれ、その中央にゆったりとしたソファーが据えられたリビングは、寛ぎ度満点。 天井から床まで全面ガラス張りの窓の向こうには、緑の芝地と噴水、スイミングプール、そしてプレイハウスが…。その先にはダイヤモンドヘッドと紺碧の海が広がり、まるで夢見るような美しさだ。 ミラブと呼ばれる祈祷のスペースと書斎を通り、さらにその奥のダイニングルームに行き着くと、そこは壁から天井までブルーの織物で覆われたテント風の造りで、少々ミステリアスな雰囲気。ドリスが50代のときに大改装したというこのダイニングルームは、イスラム遊牧民のテントを模したもの。テーブルを照らすシャンデリアは、フランスのバカラ製で、ドリスがごく親しい人だけを呼んで食卓を囲んだというこのダイニングルームは、コージーでありながら豪奢なスペースになっている。 ![]() ダイニングルームからラナイに出ると、そこは素晴らしい海の眺望が…。ここでミネラルウォーターを頂きながら、リフレッシュタイム。モザイクを敷き詰めた美しいゲートをくぐり、ラナイの東側に出ると、プライベートルームに面した裏庭が。そして西側に出ると、リビングに続くメインの庭、そしてスイミングプールのエリアへとアクセスできる。 まさしく「楽園」の風景に身を置きながら、しばし、シャングリラの住人になった気分で、寛ぎタイム。「My Kids」と呼び、我が子のように慈しんだ愛犬たちと、このプールで水浴びを楽しんだというドリス。優雅でありながら、どこか孤独を抱えたその生活は、どのようなものだったのだろう。 再び屋内に入り、最後の見学スペース、トルコルームへ。シリアの名家の品々を手に入れ、それを収めるために遊戯室だった場所を大改装したというこのスペースは、きらびやかなインテリアの中にファウンテンが設けられ、占いの部屋といった趣き。奥の小部屋は、陽光が仄かにさしこみ、瞑想するのにおあつらえ向きの感じだ。 究極の美を求めながら、愛する品々に囲まれて暮らしたドリス。彼女は幸せだったのだろうか…。 ★☆★ DATA ★☆★ ●Shangri la Tour: ホノルル・アカデミー・オブ・アーツ(ホノルル美術館)からバスで出発し、約1時間半のツアー(要予約、12歳以下は不可)/Tel:808-532-3853/催行日時:水〜土曜日の8:30〜/11:00〜/13:30〜/料金:$25 ※詳細は、こちらをどうぞ! → www.shangrilahawaii.org ※屋内は撮影禁止のため、上から4カットと下端の1カットについては、上記サイトの写真を掲載しています。 ●姉妹ブログ「心とカラダが元気になる…『楽園サプリ』」も、ぜひどうぞ♪ 最新記事:「秘密の入り江で、ピクニック」
いつも楽しい企画を立ててみんなを楽しませてくれる、遊び心いっぱいの友人が、バースデーのお祝いに… と招待してくれた「シャングリラツアー」。
「シャングリラ(Shangri La)」というのは、ダイヤモンドヘッドの東側、ブラックポイントと呼ばれる美しい海岸線に建つ、大富豪ドリス・デュークの邸宅。ツアーといっても、単なる豪邸見学ではなく、ホノルル・アカデミー・オブ・アーツ(ホノルル美術館)が主催する、イスラムアート鑑賞を目的としたスペシャルプログラムだ。わずか12歳で、父の莫大な遺産を相続し、中東〜アジアを幾度となく旅して、イスラムアートの収集に没頭したという「ドリス・デューク」。その贅と美を極めた邸宅「シャングリラ」を、ひとつの芸術品として特別公開する、ユニークな試みだ。 ニ度の離婚を経て、天涯孤独のまま80歳でその生涯を閉じたドリス。彼女は楽園ハワイに理想の住処を求め、建物や庭園の設計から内装、調度品のディスプレイにいたるまで、自らプロデュース。5エーカーの広大な土地に、あたかもアラブの王侯貴族の離宮を思わせるような、美しい邸宅を建設した。極上のイスラムアートをこの地に再現しようと、緻密な彫刻の施された扉や天井、壁一面を覆う色鮮やかなモザイク装飾… さらには数々の骨董品や芸術品の買い付けや配置まで、ドリスが自ら指揮を取り、生涯をかけて創り上げたという、夢の邸宅だ。 ツアーは、ホノルル・アカデミー・オブ・アーツ(ホノルル美術館)を11時半に出発。マイクロバスで一路、カハラ方面へと向かう。ダイヤモンドヘッド山麓に広がる家並みのゆったりとした風景を楽しみながら、約15分ほどで、ブラックポイントに到着。 大きなゲートが開き、うっそうとしたジャングルの中を、邸宅へと降りていく。 エントランスに笑顔で待ち受けていたのは、イラン出身のガイドさん。シャングリラの案内役にふさわしい、知的な雰囲気の女性だ。バスを降り立ってみると、意外にも、そこは想像していたようなゴージャスな玄関ではなく、ごくシンプルな白壁の建物の中央に、彫刻を施した重々しい扉があるだけだ。 その建物の右側には、「天国の門」をイメージさせるような、一枚の白壁が…。その中央にも、立派な扉が据えられている。 ウェルカムのご挨拶、そして邸宅の由来や写真撮影(屋内は撮影禁止)に関する簡単なオリエンテーションに続いて、扉が開かれると、その向こうには息を呑むような、美しい庭園が広がっていた。…(次回へつづく) ![]() ![]() ★☆★ DATA ★☆★ ●Shangri la Tour: ホノルル・アカデミー・オブ・アーツ(ホノルル美術館)からバスで出発し、約1時間半のツアー(要予約、12歳以下は不可)/Tel:808-532-3853/催行日時:水〜土曜日の8:30〜/11:00〜/13:30〜/料金:$25 ※詳細は、こちらをどうぞ! → www.shangrilahawaii.org < 前のページ次のページ >
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